Sun Blade100の正しい虐め方
悲しい事に、最近ではUNIX本舗辺りでBlade100が叩き売りにされている。それを見て、スペック度外視で買った暇人、という金余りの人も結構いるのではないだろうか?
それはどうでもいいとして、このページでは、今まで俺がBlade100に対して行った、数々の罪悪を告白しようと思う。
買って後悔した人も、これから後悔する予定の人も、何かの参考にして欲しい。
全景
ふたを開けて真上から見ると、こんな風になっている。

画面の下が、本体の正面である。
画面の右上のある四角い箱は電源、右下にあるのがCD-ROM(上の写真はCD-R)ドライブ、左下にある小さい四角はICカードリーダライタ、画面中央左寄りにあるヒートシンクがCPU、その左にある黒い縦棒がメモリ、本体を左右に分割するしきり(画面上では縦線として見えている)にはPCIバスが設けられている。
CPUにはファンは付いていない。画面下部、つまり本体正面にある黒い四角い箱の中に入っている8cmファンが一つと、電源ボックスの中に入っている8cmファンが一つ、あるだけである。
CPUをはずすとこうなる。

分かりにくいが、Socket370である。Celeronを載せて起動に成功したという強者は、未だかつて存在しないようだが。
CPUを裏返すと、こうなっている。

見た目にはCeleronにしか見えないが、紛うことなくUltra SPARC IIeである。
クロックアップ
改造といえばクロックアップ。王道である。
マザーボードを見ると、JP3 CPU SPEED DETECT と書いてある表がある。

それに従って、いろいろといじってみた。
| 設定 |
CPUモード |
クロック周波数 |
動作 |
| All Open |
A |
502MHz |
OK |
| 1-2 |
B |
550MHz |
OK |
| 3-4 |
C |
502MHz |
OK |
| 1-2, 3-4 |
D |
502MHz |
OK |
| 5-6 |
E |
502MHz |
OK |
| 1-2, 5-6 |
F |
502MHz |
OK |
| 3-4, 5-6 |
G |
400MHz |
OK |
| 1-2, 3-4, 5-6 |
H |
450MHz |
OK |
「CPUモード」がなんなのかはさっぱり分からない。単にAからHまでのアルファベットが振られているだけである。だから、通り一遍ジャンパを繋ぎ変えて起動してみた。
「クロック周波数」は、Solaris8を起動してsprinfo -vをやって表示された結果を示している。「動作」はSolaris8を起動して、CDEでログインして、psrinfoで情報を表示させて、電源を落とす事ができたか否かを示している。
HDD換装
ハードディスクは消耗品である。時には変えなくてはならない羽目に陥る事もある。
元々ついていた奴は、買ってから1年ほどで壊れたから、普通のPC用IDE HDDを買ってくっつけてやった。
そうしたら普通に動いた。
IBM DeskStar 60GB ATA/IDE HDD
・・・IBMはもうPC用HDDは製造していないがな。
ついでに言うと、Blade100のHDDは正面から見て右側に付いている。青いプラスチックの取っ手が付いたレバーを引っ張ると、HDDを載せるトレイを引っ張り出すことができる。

便利かと言われると、正直、そうでもないような気もするのだが。
ファンの換装
Blade100のファンはうるさい。安いのを使ってるからなのだろうか?
Blade100には8cmファンがフロントパネルの後ろと電源ボックスに付いている。手元にPC用ファンが一つ余っていたから、フロントパネルにある奴を交換してみた。
交換しようとして気が付いた。Blade100に付いてる奴は、俺の手元にあるPC用ファンとコネクタの形状が違う。俺は余りPC自作には詳しくないのだが、あのコネクタは普通一般のものではないのだろうか?
仕方がないので、電源ボックスの電源から直接ファン用電源を取る事ができるようなケーブル(下図参照)を買ってきて、ファンを付けておいた。
へったくそな絵だな、おい。
電源ボックスのファンを取り外すのはかなり手間がかかるが、決して不可能というわけではない。順を追って一つずつバラしていけば、取り出す事ができる。
CD-ROMドライブ換装
形あるもの皆壊れる。これも壊れたから交換した。
とりあえず、PC用のCD-RWドライブを買ってきてくっつけてみた。
BENQ 5253X CD-RWドライブ
CD-ROMドライブとしては全く問題は無かった。何も考えずに交換して、普通にSolaris8のインストールができた。
CD-Rドライブとしても、特に悩む事はなかった。cdrwコマンドで読み書きすることができた。ただ、追記書きはまだ試していない。俺がやったのは、mkisofsコマンドでISOイメージを作成して、それをまっさらなCD-Rディスクに書き込む事だけだ。
CD-RWはまだ試していない。CD-RWディスクはちょっと高いから。
メモリ増設
128MBはさすがに少なすぎる。
ぷらっとほーむでTranscendの512MBのメモリを買って増設しておいた。
全く問題はなく640MBになった。
いわゆる「インターネット上の噂」によれば、Blade100はかなりメモリの好みが激しいらしいから、PC用メモリを使うのは避けた方が良いらしい。
やるのなら覚悟の上で。
OS入れ替え
少なくともSolarisの8・9・10を入れてみた事はあるが、何の問題もなく使う事ができた。
だが、それ以外のもので試した事はない。
グラフィックボード増設
Fire v250用に買った、XVR-100をBlade100に付けてみた。
Open PROMには認識されて、デフォルトの出力デバイスとして設定するところまではできたのだが、XVR-100でXを起動することができない。
ドライバはちゃんとインストールたのだが、デバイスファイル「/deb/fbs/pfb」が存在しない。m640というのは存在するのだが。
やはり非互換なものは非互換であって、使えないという事なのだろう。
USBスピーカー
USB接続のスピーカー サンワサプライ MM-SPU2WH を接続してみた。
Solaris8では認識されなかったが、Solaris10では使う事ができた。Solaris9では試していない。
これは単純にドライバの問題だと思われる。
もっとも、Blade100にはオーディオ端子が付いているから、USBスピーカーを接続する必要性はどこにもないわけなのだが。
ディスプレイ
現在はSUMSUNGのSyncMaster 172MPという液晶ディスプレイを使用している。特に問題はない。
以前は中古で買った日立製のCTRディスプレイを使用していたが、それも特に問題はなかった。
だが、当時PC用に使用していた富士通製のCRTディスプレイは使えなかった。このディスプレイは最大解像度が800x600というタコい仕様になっていたのだが、Blade100のデフォルトの解像度が1024x768でったため、表示できなかったのだ。
m64configとか言うコマンドで、ちゃんと設定してあげれば使えたかも知れない。
これは余談になるのだが、現在、ディスプレイはELECOMのDTSP2-VGASVというディスプレイ切り替え機を通して、Windowsマシンと共用して使っている。

Blaed100(M64)を繋いでいるときは特に問題ないのだが、Fire v250(VXR-100)だとちょっと困った事が起きる。それは、マシンの起動時にディスプレイをFire v250(XVR-100)側にしておかないと、画面の解像度が1024x768になってしまうのだ。
今使用しているディスプレイは、解像度が1280x1024であるため、1024x768になってしまうと、見にくくて仕方がない。
基本的にSunのマシンとPCとで、キーボードやディスプレイを共用して使う、というのは賢いやり方ではないようだ。
キーボード
普段はSunのTYPE 6キーボードを使用している。当然、問題なく使う事ができる。
ものの試しに、富士通のPC用のキーボード(PCを買ったときに付属していた奴。PART.NO CP018203-02)を接続してみたが、使えなかった。
Blade100に限らず、Fire v250でもだめだった。
Solaris8・10共にだめだった。x86版Solaris10でもだめだった。
ドライバが無いからだろうか?
マウス
普段はSunのTYPE 6キーボードに付属しているマウスを使用している。当然の事ながら、何の問題もない。
ELECOM M-FG2UP2RSBを接続してみたが、特に問題はなかった。スクロール機能は、Solaris10ではアプリケーションによっては使える事もある。だが、Solaris8では動作を確認する事はできなかった。
「主筆」のスクロールマウスへの対応も、これで動作確認を行っている。
下らないことだが、Solarisではデュアルマウスはできないらしい。先に接続した方のマウスしか認識されない。後に接続した方は完全に無視される。
USB延長ケーブル
SunのWebページには「USB延長ケーブルとかその類のものは使用するな」と書いてあるのだが、特に問題はない。
俺が使っているのは文字通りの延長ケーブル、オスとメスのコネクタの間を導線でつないであるだけの奴だ。
USB延長ケーブルによく似た奴で、USBリピータという奴がある。これは途中に丸いふくらみがあって、もっと強力に延長する事ができるらしい。だが、これを使ってマウスやキーボードが接続できるかどうかは、俺は知らない。
USBハブを介してキーボードを接続したら認識しなかった、とか言う噂もある事だし、気を付けた方が良いかも知れない。
まぁ、俺は試した事はないのだが。
LANカード増設
PC用のNIC PCI FW-100TX をBlade100に付けようとした。
これは使用しているチップがRealTekの奴だから、基本的にはRealTekのRTL8139と同じ扱いでいいはず。そういう事で、この辺りからドライバのソースコード(rf-1.0.10.tar.gz)を落としてきて入れてみようとしたのだが、途中で挫折した。
コンパイルが通らねぇ。
どうしても必要だというのであればもう少し頑張ったのかも知れないが、何分Blade100にはすでにLANのインターフェースが存在するため、強いてNICを付けなければならない理由がない。
そういう事で、途中で投げ出した。
ケーブル類の交換
Sunのマシンの電源ケーブルは威圧的な黒いごっつい奴だが、別に強いてあれでなくてはいけない理由はない。普通のPC用の奴と同じだ。コネクタの形状にも違いはない。
そのほか、RS-232C、セントロニクス、ディスプレイ(D-sub 15pin)、オーディオ、USB、IEEE1394、LAN全て同じである。
Blade100には盗難防止用のワイヤーを接続する穴があるが、これは未だに試していない。だが、見た感じは普通のPC用の奴と同じように見える。
余談だが、Fire V250にはこの穴は無い様だ。どうやら、物理セキュリティは別の方法で担保しろという事なのだろう。
Blade100には無いコネクタ
ちょっと話は変わるが、最後に普通一般のPCにはあるがBlade100にはないインタフェースを挙げておく。
PS2コネクタ
マウス・キーボート共に存在しない。
マザーボードにはPS2と書かれたピンが立っているから、そこにケーブルを接続すれば使えるのかも知れない。だが、どのピンがどのケーブルにつながるのかも分からないし、そもそもSolarisで認識されるのかどうかも分からない。
ゲームポート
当然といえば当然だが、そんなものは存在しない。
PCカードスロット
ノートPCじゃあるまいに。
ISAバス
ない。32bitのPCIバスが3つあるだけだ。

上の絵は、マザーボード側からHDD・CD-ROM側を向いて撮ったものだ。画面の左側がBlade100の後部になる。ついでに言うと、下の方に見えているヒートシンクはCPUのものである。
SCSI
デフォルトでは存在しない。
Sun純正のSCSIカードか、Adaptecのチップを使用した奴を買ってきて付けるほか無い。
シリアルATA
シリアルATAの規格よりもBlade100の方が古いのだから、あるわけない。
とりあえず、以上。
ハードウェアや周辺機器について、俺がやってみた事を書いておいてみた。あんまり大したことをやったわけではないのだが。
あと、写真の画質が悪いのは、カメラの性能が悪いからだ。諦めるしかない。
|