液晶ディスプレイを解体してみた
2011年8月30日公開
1.液晶ディスプレイに虫が入った
DellのU3011という液晶ディスプレイを買ってから二ヶ月ほど経過したある日、画面上に黒い点がうごめいていることに気がついた。
指で触っても落ちないので、画面の表面についているのではないらしい。また、入力ソースを変えてPCの画面からテレビの画面に変えても、同じところに点が表示されていることから、PCがウイルスか何かに汚染されたとか、そういうことでもないらしい。どう考えても、液晶ディスプレイの中に虫が入り込んだとしか思えない。
Dellのサポートに連絡してみると、有償で対応するという返事が来た。
8万6千円だそうだ。
いくら何でも高すぎだろう。10万円で買った液晶ディスプレイを二ヶ月で8万6千円出して修理するのは、いくら何でも予算が付かない。
まぁ、渾身の一撃でデコピンしてやったら、どっか下の方に落ちていって見えなくなったから、とりあえず修理しないで今でも使い続けている。結果や過程はどうあれ、見えなければいいのだ。姿が見えなければ、何の問題もない。
2.というか、虫はどこに入っていたんだ?
「画面の中」と書いたが、虫はいったいどこに入り込んでいたのだろうか?
なんだか歩き回っていたぐらいだし、デコピンしたとき、なんか少し影が薄くなって、ちょっとだけ遠くに行ったような雰囲気に見えたことから、虫が入っていた隙間はそれなりに幅のある空間なのではないかと思われた。まぁ、少なくとも確実にいえることは、発光するバックパネルと画像を表示するバックパネルの間に入っていたと言うことは間違いあるまい。
とりあえず、いらなくなったディスプレイが1つあることだから、実際にばらして中身を確認してみることにした。
3.これをばらしてみた
SAMSUNGのSyncMaster 172MP

買ったのは6年か7年ほど前だっただろうか? 結構高かったはずだが、さすがにそろそろ退役するべき時である。
4.破壊してみた
まずは、後ろ側のカバーを開ける。ツメで引っかかっていて、簡単には外れなかった。
マイナスドライバーを突き刺して、無理矢理こじ開けてようやく外すことができた。本体を傷つけずに開けるのは無理そうだ。

前側のカバーに液晶パネルと基盤が固定されていたから、目につくネジをすべて外して、それらをカバーから取り外してみた。
「HIGH VOLTAGE」というマークがついている部分には、液晶パネルを駆動させるための基盤が収まっているらしい。

基盤が入っている金属のカバーをはがしてみた。
この時点で、すでにいくつかの配線を取り外している。もし、壊さないようにばらすのだったら、どこに何の線がつながっていたのか、慎重に記録を残しながら作業を進める必要があるだろう。だが俺はそんな面倒なことはしていない。

液晶パネルの部分だけを上面からみた図である。

同じく裏から見た図である。

正面から見た図で、液晶パネルの縁に銀色のフレームがはまっていたが、それを取り外すと下記のようになる。
この辺もツメで引っかかって固定されているから、慎重に作業しないと壊してしまいかねない。

外した液晶パネルを横から見た図である。
比較対象が写っていないからわかりにくいかもしれないが、厚さは1センチほどあり、まだ結構分厚い。
こうやってみると、液晶パネルは隙間なくびっちり固定されているから、外部から虫なんて入り込む隙間はないように見えるのだが……

ここでついに液晶パネルの解体に手をつける。
裏側に見えていた白いプラスチックを慎重に取り外すと、中から白い紙が数枚と、半透明の板が出てきた。

半透明の板はこんな奴である。これが光るのだろうか?

おそらくこれが、画面を表示する液晶パネルの本体なのだろう。基盤から伸びるケーブルも、この黒い板につながるように刺さっていた。

裏側の図である。表と同様黒光りしているが、多少色合いが違う。
なお、画面中程で星状に光っているのはカメラのフラッシュである。よく見ると俺の手も写り込んでいる。

5.通電してみた
よい子はマネをしてはいけない。俺は善良なる小市民ではあるがよい子ではないからやってみた。
ばらした状態で電源を入れてみた。
画面中央の下側に見えている白い四角は上の写真に写っていた半透明の板である。それを、液晶パネルが収まっていた枠に戻して通電した状態である。
白く写っているのは決してフラッシュが反射しているからではない。ものすごい勢いで発光しているのである。

電源を抜くと、その差は明らかである。
なお、電源線は画面左側から伸びてきて、緑色の基盤に刺さっている黒いケーブルである。

ところで、実際問題光っているのは半透明の板ではなく、その上下に取り付けられた細い棒である。
よく見ると、非常に細い蛍光灯のようなものが2本ずつ納められており、通電するとそれが非常に強い光を発するようになっている。

フラッシュ無しでとると判りやすいだろうか。
当然これは卓上の蛍光灯でなければ、ライトセーバーでもない。液晶ディスプレイの中に入っていた部品である。液晶ディスプレイへの光の供給は、すべてこいつに委ねられていたのだということが判る。

思い切って、外した液晶パネルにPCをつないで、発光するパネルの上に置いてみた。
予想通り、Windowsの画面が表示されている。

6.で、虫はどこに入っていたんだ?
確実にいえることは、発光する板と液晶パネルの間と言うことである。
だが、この二つの間には、それほどの空間が開けられているようには見えなかった。さらには、その周囲をプラスチックや金属の枠でがっちりと覆われており、外部から虫や昆虫が入り込む隙間があるように見受けられない。
機種の違いなのだろうか? だとするとこれはそもそも、Dellの設計ミスなのではないか?
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