pkginfoでは、下記のパラメータが定義されている。
PKG(必須)
パッケージの名称
使用できる文字は32文字以下の英数字。先頭は英字でなければならない。
"install"・"new"・"all"は予約されている。
なお、最初の4文字は、会社名を識別する文字列にするのが習慣である。
NAME(必須)
パッケージの名前を指定する。最大256文字。
パッケージの機能や目的を記述する。略語や内部名は記述しない事。なお、詳細な情報の記述には、DESCパラメータを用いる事ができる。
パッケージの説明をできるだけ明快に記述する事。
ARCH(必須)
パッケージが対象とするアーキテクチャを記述する。
コンマで区切って複数個指定する事ができる。アーキテクチャ名は最大16文字で、コンマを含む事はできない。
このパラメータの値は、実際にパッケージのビルドを行うときに、pkgmkコマンドによって変更される可能性がある。
Solarisのインストーラは、下記の形式のアーキテクチャ名を一つだけ参照する。
<instruction_set_architecture>[.<platform_group>]
platform_groupは、Solaris本体を構成するパッケージでのみ使用される。
サードパーティのアプリケーションでは、アーキテクチャ名は"sparc"・"i386"・"ppc"のいずれかにするべきである。
プラットフォーム・グループ(uname -m)には、SPARCでは"sun4u"・"sun4m"、i386では"i86pc"が使用できる。
VERSION(必須)
パッケージのバージョンを記述する。最大256文字で、先頭は左括弧であってはならない。
このパラメータの値は、実際にパッケージのビルドを行うときに、pkgmkコマンドによって変更される可能性がある。
現在のSolarisの習慣では、十進分類法を使用する事になっている。ついでにいうと、途中で数を減らすのは無し。
<major_revision>.<minor_revision>[.<micro_revision>]
全てのリビジョンは整数で表記される。
必要であれば、上記のフォーマット中の数値の代わりに任意の文字列を使用する事ができる。
CATEGORY(必須)
パッケージが属するカテゴリを指定する。コンマで区切って複数個指定することができる。
パッケージは、少なくとも"application"か"system"のどちらかのカテゴリには属する。
大文字と小文字は区別される。英数字のみ使用可能。各パッケージ名は最大16文字。
DESC
パッケージの説明文。最大256文字。
このパラメータには、このパッケージが何なのかという事を、インストーラに伝えるために使用する。NAMEパラメータに書いた内容と矛盾しないようにしろ。
NAMEとDESTには、"pkginfo -l"でパッケージの情報を表示させたときに、正しい情報が表示されるように記述しろ。
VENDOR
パッケージの著作権を保有しているベンダーを識別する情報を記述する。最大256文字。
HOTLINE
バグやその他詳細な情報を受け取るための、電話番号やメールアドレスを記述する。最大256文字。
EMAIL
バグやその他詳細な情報を受け取るためのメールアドレスを記述する。最大256文字。
VSTOCK
ベンダーのストック番号等このプロダクトを識別する文字列。最大256文字。
CLASSES
このパッケージ対して定義されたクラス名。スペースで区切って複数個指定する事ができる。
クラス名を記述する順番は、インストールされるクラスの順番を規定する。最初に記述したクラスが最初にインストールされる。
なお、このパラメータはリクエスト・スクリプトにより変更される可能性がある。
ISTATES
パッケージをインストールすることができるランレベルを記述する。例えば"S s 1"は、ランレベルSとsと1でインストールできる事を示す。
Solarisでは、ランレベルはS, s, 0, 1, 2, 3, 5, 6が規定されている。そのうち、使用できる値はs, S, 1, 2, 3である。
RSTATES
このパッケージを実行させる事ができるランレベルを記述する。例えば"S s 1"は、ランレベルS,とsと 1で実行する事ができる事を示す。
Solarisでは、ランレベルはS, s, 0, 1, 2, 3, 5, 6が規定されている。そのうち、使用できる値はs, S, 1, 2, 3である。
BASEDIR
再配置可能なファイルを配置する、デフォルトの位置を指定する。
もし空白だった場合は、パッケージには再配置可能なファイルが存在しないと仮定され、相対パスのファイルはインストールされなくなる。
なお、管理者はデフォルトのディレクトリを上書きする事ができる。
ULIMIT
ulimitコマンドに渡す引数を指定する。インストール中に生成するファイルの最大サイズを規定する。
ORDER
メディアに記録されるクラスの順番を指定する。パッケージ生成時にpkgmkによって使用される。
このフィールドによりクラスが指定されない場合は、標準の順番でメディアに記録される。
MAXINST
同時にインストールすることができる、パッケージのインスタンスの数を指定する。
デフォルトでは一つだけである。パッケージを複数個インストールできるようにするためには、このパラメータに必要十分以上の値を指定しなければならない。
PSTAMP
出力するボリューム中のpkgmapファイルで使用される、プロダクションのスタンプを指定する。
プロダクションのコピーが、同時に複数個提供される場合は、それらの間の区別を付けるために使用される。
PSTAMPが指定されなかった場合は、デフォルト値が使用される。デフォルト値は"YYYYMMDDHHMMSS"(年月日時分秒)とUNIXのマシン名が使用される。
INTONLY
NULL値以外の値を指定することにより、インタラクティブ・モードでインストールする必要がある事を示す。
SUNW_PRODNAME
Solaris本体を形成するパッケージで使用されるパラメータ。パッケージの名前を指定する。最大256文字。
現在SUNW_PRODNAMEで使用される値には、"SunOS"・"OpenWindows"・"Common Desktop Environment"等がある。
SUNW_PRODVERS
Solaris本体を形成するパッケージで使用されるパラメータ。対象とするSolarisのバージョンなどを記述する。最大256文字。
例えば、SUNW_PRODNAMEが"SunOS"でSolaris2.xのベータ版であったなら、このパラメータは"5.x BETA"となり、Solaris2.xのFCS版であったなら、"5.x"となる。Solaris8では"5.8"となる。また、もしSUNW_PRODNAMEがNULLだった場合は、このパラメータもNULLで無ければならない。
SUNW_PKGVERS
Solaris本体を形成するパッケージで使用されるパラメータ。Solarisが持つパッケージ・インタフェースのバージョンを指定する。最大256文字。
SUNW_PKGVERS="<sunw_package_version>"
"<unw_package_version>"は、x.y[.z]の形式で記述する。x,y,zは整数。
SUNW_PKGTYPE
Sunの内部で使用される。Solaris本体を形成するパッケージで使用される。
/,/usr,/usr/kvm,/usr/openwinにインストールされるSolaris本体を形成するパッケージでは、このパラメータを指定する必要がある。
適切にインストールするためには、Solarisはどのパッケージがどのファイルシステムにインストールされるのかを知る必要がある。
現在、このパラメータに対して使用可能な値は"root"・"usr"・"kvm"・"ow"である。SUNW_PKGTYPEが指定されていない場合は、BASEDIR= /optを仮定する。
SUNW_PKGTYPEを省略する事ができるのは、/optにインストールされるアドオンのソフトだけである。
詳細はpackagetocを参照すること。
SUNW_ISA
Solaris本体を形成するパッケージで使用されるパラメータ。64ビットのオブジェクトを含む場合は"sparcv9"を設定する事。
省略された場合は、ARCHパラメータの値が使用される。
SUNW_LOC
Solaris本体を形成するパッケージで使用されるパラメータ。プロダクトやアプリケーションの地域化データが格納されている事を示す。
パッケージでサポートされているロケールを、コンマで区切って複数個記述する。
このパラメータは、メッセージ・カタログのような、地域化データのパッケージだけで使用される。
International Language Environments GuideのStandard Locale Namesに記述されたロケール名のみを使用する事ができる。
SUNW_LOC="<locale_name>,<locale_name>,..,<locale_name>"
<locale_name>::= <language>[_<territory>][.<codeset>]
<language>::= ISO639で定義された名前
<territory>::= ISO3166で定義された地域名
<codeset>::= 対応しているコードセット名
このパラメータに"C"を指定した場合は、伝統的なUNIXシステムと同じ振る舞いを示す。Cロケールのパッケージは地域化されていないものと同じであり、SUNW_LOCとSUNW_PKGLISTを指定する必要はない。
SUNW_LOCについては、setlocaleを参照する事。
アドオンのユーティリティの場合、Software Managerはこのパラメータを無視する。
SUNW_PKGLIST
Solaris本体を形成するパッケージで使用されるパラメータ。この地域化データのパッケージが、どのパッケージから派生したものかを示す。
このパラメータは、SUNW_LOCが定義された場合には、必ず定義する必要がある。
このパラメータは、パッケージの略称を下記のフォーマットに従いコンマで区切って指定する。
SUNW_PKGLIST="pkg1[:version],pkg2[:version],..."
バージョンを指定する場合は、その値はベースとなるパッケージで指定されたバージョン番号と一致する必要がある。
このパラメタが指定された場合、SUNW_PKGLISTはパッケージをインストールする順番を決めるのに使用される。このパラメータに指定されたパッケージは、地域化データのパッケージよりも先にインストールされる。
空白が設定された場合は、このパッケージはロケールが正しく機能するために必要なものである、と解釈される。
詳細はpackagetocを参照する事。
アドオンのユーティリティの場合、Software Managerはこのパラメータを無視する。